朝ファブレポート vol.57

肌寒い朝と熱い日中との気温のギャップに悩まされるようになってきました。立川です。(確認したら約11°近く差がありました…)建築のデザインにも近年は人が心地よいと感じる環境をつくるために風速や室温などのデータが利用される傾向にあります。なので温度計や風速計などの計る機材を購入、あるいは自作して、自分が最も心地よいと感じる状態を数値化したら、やりがいのある研究題目になるなぁと思いました。

ファブラボ鎌倉の3Dプリンターマスターといっても過言ではない稲村さん。更新されたソフトウェア(MakerBot)に書かれている設定値を一度日本語に翻訳し、ソフトウェアで設定できる項目が何の数値なのかを明良化するリストを作ってきてくださいました。今回は、さらにその設定値の影響を試すためのテストピースのデータもつくられており、もはや頭が上がりません。ぜひシェアしていただきたいと思います。

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先週木材の年輪を引き立てて見せるために、「浮造り」という針葉樹の板表面の柔らかい部分を磨いてへこませ、木目の部分を浮き立つようにした仕上げ方法で木版を製作されていた今西さん。今回はこれをハンコのように押してみた経緯から、4色の版画用絵具で年輪を試し刷りされていました。この年輪の木版は海外アーティストの「WOODCUT」という書籍にもなっていて、これほどクオリティの高いものが約3時間という短い時間のあいだにみるみるうちに仕上げられていくわけです。デジタルによるものづくりに対して、「手わざ」が残すものとはなにか、その価値を考えさせられるシーンでした。

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通信系のエンジニアとして退職されたことを機に、先日の見学会にも来てくれた山本さんは今回初めて朝ファブに来てくださいました。これから朝ファブに通って自作基盤の筐体をつくりたいそうです。3Dプリンター講習会にも参加されるそうなので、今後朝ファブでどんなモノが生み出されていくのか楽しみです。

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先週腰を痛めてしまい、惜しくも来訪できなかった大木さん。(Makers’Baseでスピーカーをつくりすぎたようです笑)iphoneのスピーカーに本体がピッタリはまるアタッチメントをアクリルで製作されていました。
さらに今回はスピーカー本体を様々な素材で鳴り方を試すためバリエーションあふれる作品を持ってきてくださいました。素材が持つ音の反響への性能などもこれから試していかれるそうです。

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一方、もしこれがある個人でつくるプロダクトではなく、企業内でつくられるプロダクトだったらどうなっているでしょう。おそらくエンジニアがいて音の性能を確かめつつ完成まで精度を高めることに時間を費やすことになるのではないでしょうか。するとデザインは別の部所が担当し…となってしまい、誰かのアイデアが思うように実現できないということになってしまうのではないでしょうか?

 

ファブラボは表面的には工作機械を一般に開放するというアットホームなスペースでありながら、「一人で一通り作業する」というプロセスを経ることで、今まで挑戦できなかったアイデアを掘り起こす場でもあると思いました。

 

最近は朝ファブを始め見学会や講習会などでも定年退職をきっかけにものづくりを始めるという方が増えているように感じます。

30年後の未来の子供が見る夢(職業)はもはや本人達が大人になる頃にはなくなっているといわれているように、自分が定年になったら、(そもそも定年退職という仕組み自体どうなるのだろう?)と考えると…全く予想がつきません。仕事ってなんだろう…ファブラボってなんだろう…と夢想する一日でした。

 

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by tachikawa

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