STEM STUDY NIGHT #1 開催レポート

2015年10月21日に STEM STUDY NIGHT#1 が開催されました!

STEM STUDY NIGHT とは、STEM教育についてより深く理解し、実行するための勉強会です。この取り組みは、「つくりながら学ぶ、これからの教育」のあり方を考える「FAB LEARN ASIA2015(2015年12月12日~13日開催)」関連企画です。

STEM STUDY NIGHT #1

今回の構成は4名の登壇者の方々に、まずSTEM教育の歴史や背景、社会的構造の変化を踏まえながらSTEM教育を捉えていきました。そして、実践例ならびにものづくりに関する教育・学習のイマについてお話いただきました。また満員御礼40名もの方々にお集まりいただきありがとうございます!

STEMという言葉にはじめて触れられる方もいらっしゃるかと思います。STEMとは、科学(Science)、テクノロジー(Technology)、エンジニアリング(Engineering)、数学(Math)の頭文字をとり米国が進めている科学技術における教育政策です。情報技術が日々進化し、アメリカの経済の成長を考える上で考慮すべき人材育成の政策は、この4つの分野が重要であり、またリーダー育成のための教育を充実させることを目標に掲げています。芸術やデザインが入ったSTEAMもありますが、私たちは、それらを融合してSTEMと解釈しています。STEM教育への注目は世界各国高まり、日本を含め、台湾やシンガポールなど様々な国においても実施されています。しかしながら、「人種のるつぼ」とされる国と島国の日本では状況は異なります。米国での政策を自国でそのままのかたちでやるのだけではなく、自国の文化・文脈に沿ったかたちでSTEM教育が実施されていくための議論が必要となってきます。

STEM STUDY NIGHT #1

東京都市大学の岡部大介先生からは、米国におけるSTEM分野の学習の動向と新しい学びのかたちとして実施されているConnected Learningについて報告をしていただきました。社会的に弱い立場にある若者たちを、どのように社会やキャリアと結びつけ学びに向けていくのか。そしてマッカーサー財団より支援を受け行われている教育研究のカンファレンス、Digital Media and Learning(通称:DML) では教育の分野の研究者のみならず、経済学者や文化人類学者が集い、今後の学習や教育のあり方を議論する姿勢そのもに感動すら覚えてしまいます。

STEM STUDY NIGHT #1

デジタルハリウッド大学大学院の佐藤昌宏先生からは、EdTech(エドテック)の活動紹介を軸に、インターネットなどのテクノロジーの劇的な進化と教育に関する事例や背景を紹介していただきました。教育者と学習者の立場が曖昧になっていく未来の教育について、私たちは考えなければならない議題がたくさんあるようです。テクノロジーに置き換え可能な仕事は増加し、今後着々と進むであろう労働市場のシフトは完全失業率の増加にもつながる状況を聞くだけで身につまされました。社会全体を見据えながらこれからの「教育」「学習」のあり方を考えていかなければなりません。米国では、大学の学位そのものの価値も問われはじめているとのことです。

STEM STUDY NIGHT #1

ネットにつながれば誰もが学ぶ機会を得ることができるオンライン学習。そうした新しい学び方や反転授業の効果などが検証される中で、佐藤先生はさらにつっこんだ議論として、一体どの層に効果的なのかは興味深いものがありました。

STEM STUDY NIGHT #1

 青山学院大学の阿部和広先生からは、日本の小学校におけるScratchやRaspberry Piの導入事例を軸に、子供たちがつくりながら学ぶことについて事例とともにご紹介いただきました。デジタルメディアを使うだけではなく、子供たちの興味・関心に寄り添いながらものづくりを学ぶことは非常に重要であること。そして、思わず笑みがこぼれているのは、たまたま紹介した挿絵が佐藤先生と全く同じだったからです。こんな偶然もあるんですね。

つくることでまなぶ

『作ることで学ぶ』STEMのことを学ぶための最良の1冊。阿部先生が監修されています。

ぜひSTEMについてのこれまでの歴史や考え方、事例や手法を知りたい方はご一読をオススメいたします。

STEM STUDY NIGHT #1

神奈川大学の道用大介先生からは、文系学部のFAB教育として、自身の大学の経営学部にfabLab平塚βをオープンした事例をご紹介いただきました。経営学部だからといって、紙の企画書を出すだけの時代じゃなくなってきている、という思いがあり一念発起したとのがだいたい1年前。どのように大学生たちの興味をどのように引き出し、それを学びに接続させるのか、大学進学率が高い日本における課題として考えさせられるものでした。

最後にゲストたちによるトークセッションと質疑応答。参加者によるものづくり教育の実体験が語られ、今の日本文化や制度おいて、ものづくりを学ぶとはどのように展開していくのかについてさらに議論が盛り上がりました。教育関係者のみならず、一般の方々も多く参加してくださり、分野を問わずたくさんの方々がこの領域に興味があるのだと再認識しました。

STEM教育ならびにものづくりの学びについて、様々な領域の人びと議論を深めるために、考えている私たち自身もティンカリング(Tinkering)しながら前に進むべきとの思いで、この度FabLearn Asia 2015の開催をするに至りました。ぜひ少しでも興味がありましたらご参加いただければ幸いです!

FabLearn Asia 2015への参加登録は受付中です!詳細はこちらよりご覧ください!

次回STEM STUDY NIGHT#2は、11月13日(金)となっております。

参加申込は、コチラから

by Rie

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