Fab Academy Week#10

先週の授業、”embedded programming”(組込プログラミング)のレビューからです。さすがにembedded programmingは1週間でマスターできるものではないので、まずは開発環境に慣れること。それほどクリエイティブではないとしても、身につけていくスキルのなかでもプログラミングスキルは、自分のアイデアを表現する上で強力な手段になるだろうと述べるNeil。

それではイギリスからの受講生のreview開始です。

Xander Merricksさん/Brighton(Brighton, GBR)

バックグラウンドはプロダクトデザイン。7週目の回路デザインの課題が遅れているため、プログラムを書き込む対象の基板がまだうまく作製できていないとのこと。

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回路デザインソフトのEagle(イーグル)が慣れないからと手書き画像をillustratorで処理して切削しようとしたが、CAMで画像処理できなかった。結局、Eagleで引き直したものの、アウトライン化した画像書き出しに不手際があり、内部回路が削り取られてしまう。うまく切削できたがはんだ付け不具合のため機能せず…と、むしろillustratorで回路図を引くという発想がすごいですが…Overlays

Neilからは、2Dデザインソフトのillustratorではなく、やはり回路設計のためのEagle、KiCadを使うことと指摘される。慣れていないソフトウェアだとしても、わからない段階からの学習を続けることで、右図上のような階段状の学習曲線を描いていると思ってほしい。使い続けないと、わかる瞬間もやってこない、とのコメント。新しいことにチャレンジしてほしい。

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フランスソルボンヌ大学の学生のレビュー

Leo Lhermitteさん/Sorbonne(Sorbonne, France) 

PlatformIOというIDE(Visual Studio Codeのextension)を使用。まずはArduino as ISP(Arduinoをプログラマーとして使用)でのプログラミングでLEDが点滅するのを確認。うまくプログラミングできてLEDが光るを初めてみるのは、とても楽しいよね、とNeil。Arduino でおなじみ単なるLチカですが、自作のボードとプログラマ、avr toolchainでのLチカは嬉しさ100倍です。

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エラーとの遭遇も起こります。今回はプログラム対象のボードに電源を供給していなかったこと。FabISPと接続されるISPピンのVはinputではなくoutput、ボードに電圧が供給されているかをFabISPに伝えるが、ボードへの電圧供給は別に必要(通常はFTDIケーブル)とNeil。頭ではわかっていても、なるほどと思う説明でした。はじめて直面することばかりで、慣れない受講生もたくさんですが、一つ一つ課題を解決していくことで見えてくる世界があります。

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Leoさん自身が10年以上音楽を続けているということもあって、最終課題にはコンサート会場で使用するようなレーザー演出装置を計画している。レーザーを反射させるミラーを動かすには、サーボモータやステッパーモータでは動きが遅いので、galvanometer(検流計)を使用するとのことです。

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galvanometer(検流計)と聞いて、最初ピンときませんでした。ガルバノモーターは、レーザープリンターや、光造形方式(SLA)の3Dプリンタでレーザーを走査するために使われるのですが、galvanometer仕組みからそう呼ばれることをはじめて知りました。

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MITのMedia Labや Neil率いるCBA出身者が設立した3DプリンタメーカーFoamlabsも、非常に重要な部分なので、自分たちでガルバノメーターを作ったとのこと。構造は単純だが、自作するとなると、プロジェクトの中でも難しい部分になるが、多くの人が興味をもつだろうとNeil。

今週の授業は、”molding and casting“(成形及び鋳造)です。型に樹脂を流し込み、成形する手法です。カスタマイズした1点ものを作るような場合は3Dプリンタが適していますが、同一形状のものを数多く作りたい場合に利用されます。大量生産されるプラスチック成形品の大半は、射出成形(injection molding)とよばれる同様の手法で作成されています。

まず、最終的に作製したいモデルを設計します。fusion1

このモデルの型を作るために、ワックスを切削して型をつくります。”型のための型”づくりです。

finishing

できたワックス型に、樹脂を流し込みます。あとから流し込む樹脂が接着しないよう、離型性のよいシリコーン系材料が使われます。

molding1

型のできあがり。

molding2

2つの樹脂を混ぜ合わせ、型に流し込みます。混合直後は透明ですが、次第に白くなり10分ほどで硬化します。

casting1

一つの型がで、色を付けたり、異なる材料を試したりすることができます。

castingcompleted

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