祝・8周年

おかげさまで、気がつけば8周年。この前立ち上げたような気もしますが、もう8年も立つのですね。日本の取り巻くFABの状況も平成から令和ほどではないですが、変わってきているように思えます。それでも、ファブラボ鎌倉では毎週月曜日(祝日と8月やお休みですが)、朝ファブは5年くらい続けています。火曜日は、小学生向けのプログラミング教室を地域の方々が行ったり、水曜日の夜には、地元の中高生が放課後集まり自分たちのテーマで制作をはじめています。同じく水曜日の夜は、昼間仕事を終えた大人が世界中のファブラボとオンラインでつながり学び合っています。週末は、講座をしたり、日曜日のオープンラボでそれぞれマイプロジェクトの制作をしていたり。

8周年

嬉しいのは、ファブラボ鎌倉で学んだ方々が、今度はファブラボ鎌倉でリーダーになったり、講師やメンバーとして関わってくれるサイクルができていること。もちろんそれぞれのライフステージが変化し、関わり方が変わっていくことは自然なことです。それでも、関わり方をデザインできるのも今の時代らしいなぁと思います。

「つくる」という行為は楽しくもあり、時にしんどいこともあります。ましてや、続けるとなるとどのようにモチベーションを担保するかは、人それぞれ。私も含めてファブラボの醍醐味だな思える瞬間って、機材というよりも、自分と異なる考え方や視野を広げてくれる人たちに出会えたり、何か思いついたアイデアをその人なりに実現しようとしている人たちがいる時間を共有できることなのかもしれません。定期的に世界のどこからか見学者がやって来るのもその一つ。これまで欧米諸国はもちろん、アフリカから20名ほど、ブータンからは当時の首相が来た時は流石に驚きました。実はアフリカやブータンの方が、政府の支援もあり施設ははるかに近代的で広くて立派なのです。それでもファブラボ鎌倉に来てくださるから嬉しいです。秋田県から移築再生した蔵で、日本が誇れるたくさんの知恵が詰まっているだけでなく、「結の蔵」と名付けられているくらい、たくさんの良い出会いを運んできてくれます。本当に感謝です。

FABの定義は、3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を使ったものづくりというイメージを持った方も多いですが、実はインプットするためのマイコンやプログラミングの要素も多分に入っています。IoTやAIの要素も入れ込みつつ時流に合わせてアップデートしながらも、テクノロジーに使われるのではなく、どう使うか。実は、ファブラボでは、テクニカルなことと同じくらい、いやそれ以上に「何を」つくりたいか、実現したいか、そして社会でどう自分の居場所を自分でデザインできるのかという方が、とても大事だったりします。

「つくる」という行為は、特別なスキルという側面もありますが、むしろ社会とつながるためのコミュニケーション能力や身体的言語と捉えています。モノだったり、コトだったり、アウトプットの方法は人によって異なります。「つくる」という体験があることによって、物事を理解する時に多いに役立ちます。職人さんの技がどれだけすごいのか、プロってここまでこだわるのかなど。誰でも作れる時代かもしれませんが、それでも「つくる」には色々な解像度があるのだなと感じるだけでも社会の見え方が変わってきます。実は、ファブラボにはそうした要素があると感じて、活動しています。日本じゃないファブラボを尋ねると、目からウロコな体験がたくさんあります。日本の常識が常識じゃないんだなと、思わざるをえません。

世界で共通している課題と言えば、継続的なファブラボの運営モデルと言えます。ファブラボ鎌倉で常に模索中ですが、試行錯誤し続けているからここまで続けられたのかなと一方で思います。そういうことなのかなと。

そして、私一人では到底8年の歳月を過ごすことはできませんでした。ここまでたくさんの方々に支えられてこうして8周年を迎えられること、本当に感謝しています。

 

まだまだ模索は続きますが、たくさんの方々といろんなチャレンジができるよう精進してまいりますので、引き続きよろしくお願いいたします!!

 

ファブラボ鎌倉 渡辺ゆうか

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中