Fab Academy Week#19

先週の授業”wildcard week” (ワイルドカード)のreviewから。ワイルドカードとは、compositesに加え、textilesbiotechnology、 roboticsfolding、や cookingなど他の週で取り上げられていないデジタルファブリケーションツールを受講生が好きなものをどれか選び、チャレンジする週となります。

Hakan Zayinさん/Kamp-Lintfort(Kamp-Lintfort, Germany)

ドイツのカンプ=リントフォルトから受講するHakanさんは、コンピュータ・サイエンスを専攻の学生。今週の課題では、フードプリンタに着目しました。用いたフードプリンタは、Focus 3D food printer。シリンジでペースト状の食材を押し出し、プリントすることができるという装置です。Hakanさんはチョコレートをプリントすることに。

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難しかったのはチョコレートを押し出しに適切な粘度にすること。最初に試したのはクーベルチュールチョコレート。クーベルチュールチョコレートとは、ケーキなどの製菓の仕上げなどに使われる、脂肪分の高いチョコレート(wikipedia)。溶けると流動性があり、シリンジからダラダラとたれてしまったそうです。冷却用のファンを取り付けましたが、あまり改善効果はなし。Neilもヒートベットよりもクールベッドが必要だねとコメント。

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いくつかの種類のチョコレートを試した結果、いちばん結果がよかったのはビターチョコレートだったそうです。溶けてもやや固めなのがよかったようです。

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final projectは木製フレームのゴーカート。ゴーカートを動かすようなモーターは、電気的にも、メカ的にも危害が及ぶ可能性があるので配線に間違いないことに注意すること、夜中にひとりで作業することはせず、万が一にそなえて誰かが近くにいる環境で作業するようにとNeilからのコメント。安全第一ですね。

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Hugo Félix García Garcíaさん/IED(Madrid, Sapin)

スペイン、マドリッドのHugoさんは、3年前に建築で学位を取得。現在は、レーザーカッターを建築家やデザイナー向けにサービスを提供する企業に勤務しながらFab Academyを受講している。

今週の課題の1つ目はプロジェクション・マッピング。まずペーパークラフトが簡単に作れるアプリケーションpepakuraを用いて、プロジェクションの対象物を作成。molding and casting(成形および鋳造)の課題で作製した3Dモデルを2次元へ変換して組み立てました。

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MadMapperというマッピング・ソフトウェアを用いて、映像の形状に投影対象に合わせて投影します。

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2つめは、バキュームフォーミング(真空成形機)。pepakuraで作ったものでは、減圧に耐えられないため、pepakuraで作製した型に石膏を流し込んで硬めました。pepakura用の型にはポリプロピレンを使っています。

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薄い樹脂板では石膏型の不具合も含めて細部まで再現可能。すこし厚めの板にすると、細部までは現れませんが、曲線の表現の趣が異なるとのこと。

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3つめはgyro molding、日本語では回転成形。射出成形、ブロー成形では圧力を利用しますが、回転成形では型の内面に溶融した樹脂を均一溶融させて成形します。この課題では、樹脂ではなく、バキュームフォーミングで使用した石膏をボトルの中に入れ、回転させながら硬化していきます。

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樹脂を剥がすとなかからボトルの石膏型ができあがりです。

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試してみたい装置がいろいろありますね。

 

Hadil Asasfeh Habashnehさん/Irbid(Irbid, Jordan)

インダストリアルデザイナー。FabLab Irbidでインターン中。電子回路では問題に直面することばかりなので、今週の課題は電子回路からは離れたい。IrbidではFabricademy(Fabric Academy)というfashionとdigital fabricationとを融合させる講座を受講中の生徒がいて、その活動に興味をあったので、テキスタイルに関わる課題を作製しました。

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スカートとトップはFusion 360でデザイン。スカートは薄いアクリルシート、トップには黒い革を使用。

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袖には、布の上に3dプリントする手法を用いています。さらに導電性の糸を、温度で色が変化するサーモクロミックインクで着色し、ジュール熱で色が変化するような作品も作製していました。

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かなりの作り込み具合なのでfinal project向けなのかと思いきや、final projectはアーケードゲームでした。

今週の授業は、”invention, intellectual property, and income“ これまでの授業では、何かを作るためのスキルを学んできましたが、今週の授業では、final projectを世の中に普及させていくうえで、オープンソースにするのか、独占的にするか、どうのように収益をあげていくのかなどビジネス・マネジメントについて学びます。そのうえで、ビジネス展開のプランを考えることが今週の課題となります。

 

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