How to make (almost) anything

6月17日。1月16日の授業開始から日数にして153日、final project presentationの日を迎えました。

この日に至るまでの間、20週間にわたって個人の課題、グループ課題とドキュメンテーション、それらに加えてfinal projectの作製を並行してすすめてきました。受講生のみなさんフルタイムで仕事をしているため、集中して課題に取り組める時間は週末に限られてしまいます。毎週新しい課題が課され、1週間はあっという間。あっという間の1週間が20週間連続でまたたく間に過ぎ去っていくように感じられたのではないでしょうか。

これらをこなすには、どうしても時間が必要になります。睡眠時間を削るというのも一つですが、それだけで半年間続けるのは大変です。自分の場合は、ラップトップを日々持ち歩くようになり、仕事の昼休み、行き帰りの電車のなかでわずかな時間をみつけてはドキュメンテーションをしていました。生活の中で、なくても、しなくても大丈夫なものがどんどんと削ぎ落とされていって、生活に本当に必要なものってそれほど多くはないのかもと、いう気にもなりました。

どうしても仕事の都合で断念さざるをえない方もいらっしゃいます。仕事と折り合いがつくのはまだ恵まれている方のかもしれません。

そこまでしてなぜ受講する人がいるのでしょうか。受講料も決して安くありません。FabLabを開くためには、Fab Academyの卒業資格すら必要ありません。特に日本では、知名度すら低く、転職に有利に働くとも思えません。在学中に受講したとしても学位としても認める大学もありません。毎週新しい課題に取り組むため、ひとつひとつの課題がやや消化不良気味に過ぎ去っていきます。授業ビデオ、ドキュメンテーションは公開されているので、それをもとに追試も可能です。

How to make (almost) anything 

Fab Academyの原型となったMITの授業名です。Fab Academyを卒業したとしても、すぐに(ほぼ)なんでも作れるようになりません。ただ、なんでも作れるような気がします。授業を通して、そうしたマインドセットが作られることが最大の作品なのかもしれません。How to make (almost) anythingの授業を日本人としてはじめて修了された田中浩也先生の体験記に以下のようにあります。

この授業を終えると、確かに、「ほぼ何でもつくることができる」という確信めいたものが生まれる。スピードも速く、詰め込みで、圧倒的な量の課題を毎週こなしたという達成感・充実感なのだろうか。そこから生まれる自信は大きい。これだけの時間を費やし、ものづくりに没頭するというのは実に幸福なことだ。こういう本気度の高い授業を日本でもやらなければいけないのだと思う。「ものをつくる」という経験は確かに人を変える。次は日本で、また次の人たちにこの経験を広めていこうと思っている。それはファブラバーからファブマイスターまでが滑らかに繋がっていく、ものづくり社会を実現したいからである。

受講前にも読みましたが、受講後に再度読み返したときの腑に落ち感を鮮明に覚えています。インストラクターとしてFab Academyを経験し、前回には気にもとめなかった以下の一文に惹かれました。

「ものをつくる」という経験は確かに人を変える。次は日本で、また次の人たちにこの経験を広めていこうと思っている。

Fab Academyを通じてだけではなく、FabLab Kamakuraの活動や、FabLabのglobal networkを通じ、こうした経験を広めていくお手伝いが少しでもできたらと思います。

今週末、FAB ACADEMY 2019 報告会と来年度のFAB ACADEMY 説明会があります。Fab Academyに少しでも興味をもっていらっしゃるようでしたら、ぜひ足をお運びください。

final project presentationから2週間、ドキュメンテーションの修正を完了し、受講生3名みなさん卒業することができました。みなさん、お疲れさまでした!

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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