【鎌倉研修日記 vol.23】

待ったなしで、ファブアカデミーは進んでいます。今回は、協力隊の一人である土山さんの作品と課題制作の様子をご紹介いたします。最低気温が−23℃という雪国ならではの環境を活用した工作機械を構想していますよ。スノードーム3Dプリンタとはいかに!

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課題を更新していく、土山さんのWEBページ

FabAcademy 2020 Toshiki Ttsuchiyama

私こと土山は、札幌市立大学デザイン学部でプロダクトデザインコースを専攻し、家電製品や積雪寒冷地仕様のカーデザインなどを3DCADでモデリングし切削造型機で制作を行っていました。大学卒業後は国内のメイカースペースに就職し、レーザーカッターや3Dプリンターの講習や、機械を使ったものづくりのサポートをしていました。また、4ヶ月ほど台湾で似顔絵師として活動していたこともあり、絵を描くことが得意です。

ファイナルプロジェクトではスノードームが作れる3Dプリンターを作りたいと考えています。その理由として、北海道栗山町は最低気温が−23℃の雪国なので、そうした環境を生かして物作りを楽しめる機械をつくるためです。FabAcademyでは試作品として、寒冷地対応可能な3Dプリンターの構造、素材、出力方法などを150mm3サイズで検証していきます。

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これは一番最初にファイナルプロジェクトとして進めていこうと考えていたアイデア

自然環境を生かした3Dプリンターを作ってみたかったので氷で積層プリントする3Dプリンターを提案しました。しかし、技術的な制約が大きくインストラクターからも「難しいかも」という助言を受け別のアイデアを考えることにしました。 氷の3Dプリンターを開発している事例。高さ50mmの造形物を出力するのに3.5日かかるとのこと。

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氷の3Dプリンターの実装が難しいということで考えた別のアイデア

北海道栗山町の秋祭りがアイデアの出発点で、「ペルチェ素子」という温度差で電力を発生させることができる部品を使い、サスティナブルな光るアクセサリーを作れないかと考えました。現時点では、フレキシブル基板に最小サイズのマイコンなどを実装させ、アクセサリーの重量を5g〜10g以内で製作できないか検証しています。デザインは日本の伝統的な照明器具をモチーフにしたいと考えています。

下記は参考作品動画です。

 

さて、3週目の課題は、Computer controlled cuttingとなります。今回の課題制作で使用するレーザー加工機などの2.5次元加工ができるデジタル工作機械、カッティングマシーンの紹介がありました。また、レーザー加工機を使ってパラメトリックなキットの作成のための手法をFreeCADを使ってニール教授がデモンストレーションを行いました。パラメトリックデザインとは3D CADで形状を作成する方法の一つで、寸法値として定義された変数の値を指定して形状を作成する方法のことです。昨年受講したFABOOTCAMPでFusion360を使ったパラメトリックデザインの方法を勉強していたので今回の課題制作はなんとかなりそうだと思いました。

 

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今回のローカルセッションは、レーザーカッターとカッティングマシーンを使って課題制作をするため、かなり密度の濃い時間になりました。まずグループ課題というのがあり、レーザーカッターの①Kerf(カーフ=レーザーによる素材の消失分)②焦点距離 ③パラメーターに関して参加したメンバーで担当を決めそれぞれ検証しました。僕はパラメーターを担当しました。FabLab鎌倉には素材別のパラメーター表があり、3mm厚のダンボール用カットパラメーターが作られています。この数値を参考に切断しました。しかし、この出力よりも小さいパワーで加工した方が素材が炎上する危険性が低くなると考え、パラメーターの設定を再度行いました。

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 最後にカッティングマシーンを使ってステッカーを制作しました。『カッティングマシーンはFabLabの中で軽視されがちだが、フレキシブル基板を作れたり、レーザーでは切れない素材を加工できる』とニール教授が仰っていました。なのでステッカー制作の後、銅箔テープの加工を試してみようと思いました。

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銅箔テープのカット カッティングマシンを使って銅箔テープから基板をカットできるか検証した。ファイナルプロジェクトで提案するアクセサリーにフレキシブル基板を使いたいので挑戦してみた。

ローカルセッションは週末ですが、毎週火曜に行われるAsia Regional Review終了後、インストラクターから再度『プロジェクトマネジメント』について説明を受けました。課題を行う際にはまず目標を決め、その目標を達成するための必要最小限の要件を『1st スパイラル』、ここを達成したら『2nd スパイラル』に進み、さらに達成したら。。。といったようにプロジェクトを行うようアドバイスを受けました。

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『1st スパイラル』達成要件は、FabAcademyのウェブサイトに記載されているので、そこもしっかり確認する必要がありました。(英語で説明を受けていたことで理解していないのにも関わらずそのまま流してしまったのがダメでした。)またドキュメンテーションをまとめる際にはFabLab鎌倉のインストラクターが作成した確認項目ページがあるので、それを使うこともオススメされました。この確認項目ページにはその週の課題で必要な要件を確認できる欄や、自分の作業目標を記入できる欄があるので次回以降はこれを使って上手くプロジェクトマネジメントしていこうと思います。

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