【鎌倉研修日記 vol.37】

15回目は、型を作って素材を流し込んで成形するMolding and castingの週でした。まず型を作るための型をワックスを削って作り、そこにシリコンを流し込んで型を作るという工程をニール教授はオススメされていました。細かい話ですが、講義の中に出てきた射出成形を請け負うサービスがあるというのを聞いて検索してみたら日本法人もあり同様のサービスを提供しているということだったので今後利用を検討してみたいなと思いました。

授業動画 #15: 注型成形

molding and casting (video, review)

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今回制作するモデル

型のモデリングを行いました。パソコン用の自作キーボード愛好家が好んで制作するオリジナルのキーキャップを制作してみることにしました。まずは作りたいモデルをFusion360で制作するところから始めました。今回は試作ということで角がなく削りやすそうな形をした「O」の文字でモデリングしました。このモデルをもとに型のデータを制作していきます。

ネガの型を作るためにポジの型を作ったり、ネガの方からは必要な形をとることができるかどうか考えながらモデリングをしたので頭がこんがらがってしまい大変でした。前日にある程度用意していたのですが、細かい部分で修正が嵩み結局時間がかかってしまいました。

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型の型を制作する

今回はモデリングワックスを切削し型の型を作って、それに次はシリコンを流し込んで型の制作を行うという順序を踏みます。なのでFusion360では型の型のデータを制作することになります。私の場合モデルの上面の形を素材の受け皿とし、そこに溜まった素材を空洞を生み出すための型で押し出すというイメージで制作を行います。なので上面に関しては最終モデルの形がそのまま型の型に現れ、底面に関してはくり抜きたい形をくり抜いたものが型の型になります。必要な形と直方体を重ね合わせて、重複したところを切り抜いていく方法で型の型を作っていきます。

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型の型のSTLデータ

別々に制作した上面用の型の型と、底面用の型の型を並べて一つのモデルにしSTLデータとして書き出します。柱のように飛び出た4つの部分と穴になっている4つの部分が組み合わさって位置がしっかり決まるようになっています。

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OOMを使った遠隔操作での切削データの制作

オンライン会議用のツールであるZOOMを通してファブラボ鎌倉のパソコンを遠隔操作し、切削データを作成しました。大まかに切削するラフカットと最終的な仕上げを行うフィニッシュ加工用の2種類のデータを作りました。データの作成はModela Player4というRoland社製のCAMソフトを使用して行われました。

リモートワークを実践するためのアプローチとして面白いアイデアだなと感じました。

 

 

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