朝ファブレポート vol.39

12月に入り一年が経つのが本当に早いなぁと思っている最中、なんと2013年6月から開始した朝ファブが気付かぬ間に51回目を迎えていました。わお!そんな朝ファブは、参加者同士で作っているものを共有すると、何をつくろうか決まっていない人でも、たちまち作りたいものが思いつく刺激的な場所となっています。

 

前回3Dプリンタでティーポットの出力に成功した稲村さん。からくり人形を作る後藤さんに触発され、今回は歯車のパーツを組み合わせたユニバーサルジョイントを作ることに決めました。データは123DDesignというモデリングソフトウェアで作成しています。すべてのパーツを出力するのに時間がかかってしまうため、サイズを縮小したところ、想像以上に小さくなってしまったと驚かれていました。今回出力したパーツを元に次回は改良したものを制作するそうです。

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ファブラボ鎌倉では、日本の伝統工芸でもある寄木細工を現代の技術(レーザーカッター)を使用した作品をCOMAYOSE*と呼んでいます。今回、このCOMAYOSEの応用ができないかと試行錯誤されていた方が二名いらっしゃいました。

 

 

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 COMAYOSE*

レーザーカッターを使用してパーツを切り出し、細かい(COMA)木材を寄せて(YOSE)つくる現在版寄木細工を指す。

 

FUJIMOCK FESの参加者でもある香田さん。初めて朝ファブに来て頂きました。途上国で捨てられたカラフルなビニール袋を用いて、資源ごみのアップサイクルと経済発展を支援するTimosticという活動に励んでいます。ビニール袋を熱で固めてできたプラスチックの板と木材の異種材料を組み合わせることで、面白い表現ができないかを試していました。1203_朝FAB_comayose-2

ファブラボ鎌倉では、基本的にはレーザーカッターで切れる材料を自然素材に限定しているので、木材はレーザーカッターで切り出し、プラスチックの板はカッターで切り出します。また、COMAYOSEで使われるタイトボンドⅢという接着剤では付かなかったので、瞬間接着剤を付けてパーツを貼りあわせました。出来たものを周りの方に見せると「おもしろい」の他に「なんか美味そう」とのコメントが(!)最後に表面を削って仕上げるそうです。

 

COMAYOSEワークショップを体験してから、木に魅了され、それ以来脳波のデータを寄木にしたり木に電子回路を組み込む作品を制作されている大木さん。それらの作品を、11月23-24日に行われたMaker Faire Tokyo 2014で展示しました。このものづくりの祭典で刺激され、今回は自然光で絵が浮かび出るCOMAYOSEができないか実験しました。木から壺の形を切り出し、空洞を作ります。その裏に光を反射させるためのミラーシートを貼り、表には薄い木の板を被せます。自然光だけでは何も見えませんが、スマートフォンのライトを直接あてることで壺の絵が木に透けて見えます。今後はLEDを入れたり、表面の板を薄くする工夫を施すそうです。

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ここで突然の告知ですが、12月14日(日)にCOMAYOSEのワークショップを2回行います。この現代版寄木が気になる方、作ってみたい方、ものづくりの発想に繋げたい方など、ぜひお申し込みください。

 

COMAYOSE WORKSHOP

午前の回:10:00 ~ 11:30 >> お申込はコチラ

午後の回:14:00 ~ 15:30 >> お申し込みはコチラ

 

次回の朝ファブは12月8日(月)の午前9時からです!

それでは、鉢金さんから頂いたコメントでお別れしたいと思います。

 

「物作りの好きな方と交流できるので次の作品を作る楽しみができました」

 

集合写真

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